強盗、殺人、汚職などの刑事事件を、警察と強力して捜査を行ったり、自ら捜査を行ったりして、被疑者の起訴・不起訴の判断を行う仕事です。
証拠固め、法廷で証言する証人の選出を行います。また、過去の判例を調べたりして、公判に備えます。公判では、被告人の処罰を求め、被告人側の弁護士と論争を行い、実刑判決がされた場合、刑の執行の指揮を行います。仕事の厳しさなどから、司法試験合格者のうち検察官になるのは1割程度と少ないのが現状です。
裁判官や弁護士と同様、原則として、法科大学院課程を修了し新司法試験に合格した者、もしくは予備試験に合格した者で、最高裁判所司法研修所における修習(司法修習)を終えた者が検事として採用されます。
限られた時間の中で事実関係を明らかにしなければならないので、機敏な行動力と的確な判断力が要求されます。また、審理では刻一刻と変わる状況に対応できる機転の利く思考力も必要です。厳しさや観察力とともに、人間としての温かさも不可欠です。また、チームワークや激務に耐える体力も必要です。