信用金庫は、各地域を基盤に預金や融資、送金・振込などの業務を行う金融機関で、銀行と異なる点は、信用金庫の場合それぞれ営業地域が限られることと、会員により構成された協同組織の金融機関であるということ、そして原則として営業地域内の中小・零細企業や個人の会員に限り融資を行うという点です。
渉外係の仕事は、この一定の営業地域の中にある中小・零細企業や個人を顧客として、預金、融資、セールス、集金、その他金融に関するサービスを提供していくことです。信用金庫は、渉外係に多くの人材を投入し、地域社会に根差した顧客との綿密な取引関係を作ることを目指しています。地域に密着した仕事であるため、地元出身者が就業しているケースが多いのも特徴です。
信用金庫が高校や大学を通じて行う採用に応募するのが一般的です。最近の採用傾向は大卒のウエイトが高まり、逆に高卒は減少傾向にあります。採用は面接や筆記試験により選考されます。
渉外係の仕事を進めていく上で、特に資格は必要としませんが、金融、経済や法務などの基礎的な知識と、行動力、バイタリティーが求められます。このため、信用金庫では職員の教育訓練を目的に各種の実務研修が行われ、専門的な知識で顧客の相談に応じ、適切なアドバイスができるように、中小企業診断士、宅地建物取引主任者、社会保険労務士などの資格取得も奨励しています。