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騎手

まず、騎手になったら厩舎に所属します。そこでうまの世話や管理をします。
そして、本業の競走馬(サラブレッド)に騎乗し、レースの勝利を目指します。その馬の特性を理解し、いかにして速くゴールするかが腕の見せ所になり、サラブレッドは時速60キロメートルのスピードで駆け抜けます。
平地競走や障害競走では馬の背に、ばんえい競争の場合は、そりに乗り馬を操ります。レースごとに指定された斤量で騎乗する為、体重などを含めた自己コントロールが必要となります。ちょっとしたミスが大事故になる場合もあり、常に死と背中合わせの仕事です。
レースの無い日は、調教に騎乗したり自身のトレーニングを行ったりしています。1頭の競走馬には、調教師の他、調教師を補佐する調教助手、馬の世話をする厩務員など多くの人が携わっています。騎手は、最後の仕上げとしてレースに臨みます。一見華やかな仕事にみえますが、その裏には毎日の地道な努力と、その馬を取り巻く多くの人々の苦労、夢や生活を背負ってレースをする責任を伴った仕事です。

必要な資格等

中央競馬の騎手になるには、競馬学校の騎手課程で3年間学び、その後騎手免許試験を受験し、合格すると免許交付となります。競馬学校の受験資格は、中学校卒から20歳までです。
体重は、入所時に44キロ以下となっています。地方競馬の場合、地方競馬教養センターで2年間の長期化低下6カ月の短期化程で学び、騎手免許試験を受験し、合格すれば免許交付となります。
地方競馬の短期課程は、厩務員や調教助手、海外で騎手免許を取得してレースに出走した人が対象となります。競馬学校に入学後は、合宿生活となります。成長期の生徒が多い為、体重を維持出来なくなる等の理由により中退する生徒も多く、毎年、騎手免許を取得できるのは10人前後となっています。