シナリオに基づきイメージをヴィジュアル化し、映画やTVのアニメーションの作画を行うのが、アニメーターです。作画監督、キャラクターデザイナー、レイアウトマン、原画マン、動画マンなどを総称します。
まず、企画書を基にキャラクターデザイナーがキャラクターを考案し、絵コンテからレイアウトマンが画面構成をします。キャラクター設定や絵コンテができたら原画マンがこれを基にして原画を作成し、動画マンは原画間に一連の動きのある絵を描いていきます。
最後に作画監督は、多人数で共同作業した仕事を統一感のあるものにし、一つの作品にまとめます。動画家は膨大な枚数を描くため、かなりの根気と正確なデッサン力が必要となります。最近では作画にコンピュータを使うことも増えてきています。
必要な資格や免許など特にありません。
キャラクターの魅力を表現する重要な役割を担っているため、正確な模写、デッサンなど、絵を描く技術力は不可欠です。また、特殊な彩色技術などもあるので、必須条件ではないですが、アニメ関連の学科がある学校で専門的に学んだ方がよいでしょう。学校で学んだ後、アニメ制作会社やゲーム制作会社、映像制作会社などに就職し、アニメーターとして経験を積むことになります。
また、コンピュータを使用した原画制作が普及しており、パソコンの操作ができることも必要です。アニメーターに向いている形質として、注意深い観察力とそれを表現する能力、また創造力・構成力・デッサン力といった芸術的要素も欠かせません。さらに、反復作業を遂行しうる粘り強さとそれに耐えうる体力も必要です。