高度な音感を駆使して外れてしまったピアノの音を調律して、音を正していく技術者の事を言います。ピアノの調律・保守を専門に行う職業です。
ピアノはとても複雑でデリケートな楽器で、他の楽器のように演奏者自身で音の調節を行うことは困難です。正確な調律だけではなく、演奏者の希望に沿った音色に仕上げていきます。
音程や音色、ピアノのつくりや機能などを熟知している調律師は、ピアノの医者であり、メカニックともいえます。
他にも、楽器を弾きやすい状態に仕上げる「整調」やイメージどおりの微妙な音色をつくりだす「整音」という作業も行います。また、音のおかしくなったピアノの修理なども行います。
必要な資格や免許など特にありません。
資格や免許がなくても調律をすることができます。
多くの場合は、ピアノメーカーなどに付属する養成機関や、専門学校、音楽大学の調律科などに入所又は入学するという方法が一般的です。
関連資格にはピアノ調律師の認定制度、国家検定「ピアノ調律技能検定」の「ピアノ調律技能士」があります。
