反物（着物の生地）から長着や羽織、襦袢、袴などを仕立てるのが、和裁士の仕事です。
裁断、縫製、仕上げまでに携わります。反物のイロハから、帯や羽織、打ち掛け、留め袖など、さまざまな縫製に対して、和裁全般の知識と高度な技術の習得が必要になります。
一人前になれば、独立して仕事を請け負ったり、講師として教室を開いたりすることも可能な職業です。着物が好きで、和装に詳しく、手先が器用で、根気のある人に向く仕事です。
必要な資格や免許など特にありません。和裁を学べる専門学校やスクールで技術を身に付け、和裁メーカーや和服の仕立て店などに就職するのが一般的です。
東京商工会議所主催の和裁検定と厚生労働省の和裁技能士で２級以上取得しておくと、能力を示す目安となります。
