タイル工は、建物の床・壁などに用いられるタイルを張り付け、表面を仕上げ、れんが工は、建物の壁や塀、暖炉、花壇、広場、歩道などに用いられるれんがを積み、表面を仕上げるのが仕事です。
タイル張りの仕事は、内部・外部を問わず建築の最終的な表面の仕上げとなります。このため、タイル工の仕事の成果は毎日のように人目に触れ、ひいては環境の美観づくりに寄与することになるわけです。わが国のタイル張りは、れんが積みから発展したもので、現在でもタイル張りとれんが積みを併せて行える人が多く、地方では、左官がタイル工の仕事を兼業している例もあります。
タイル工の仕事は、設計図に基づき、所定の位置にモルタルや接着剤を用いてタイルを張り付けたり、目地塗の作業を行って、床・柱・壁・へいなどの表面を仕上げることです。
れんが積みは、れんがを積む基礎の上面を清掃してから、砂とセメントに水を加えて練り合わせたモルタルを敷き、れんがを所定の割り付けに従って積んでいく仕事です。
特に必要とされる学歴、資格はありませんが、大きな建築現場では張り付けるタイルの量は膨大なものとなり、その大部分が手仕事であり、張り付けにはかなりの精度を要求されますので、仕事には細心の注意が必要です。
一般的には、中学または高校を卒業後すぐにタイル工事会社へ就職して、見習いからスタートして徐々に専門的な仕事をマスターしていきますが、できれば職業訓練校へ行って半年~2年ぐらいタイル工としての訓練を受けてから入職すると、その後のレベルアップが早いでしょう。