ビル清掃員は、オフィスビルをはじめ、店舗、学校、病院など、様々な建物の清掃を行う。
ビルクリーニングの仕事は、ビルメンテナンス業務の中でも、建物利用者に快適で清潔な環境を提供する最も基本的で重要な仕事です。ビルクリーニングを大きく分けると、室内清掃と室外清掃に分けられます。室外清掃には外壁や外部窓ガラス、屋上、ビル外回りなどの清掃があり、室内清掃は、主なものだけでも床の清掃、壁・天井・ドアの清掃、ガラス・調度品類の清掃、照明器具や吸排気口の清掃、トイレや湯沸室の清掃などがあります。また、実施の回数によって、日常清掃業務と定期清掃業務に分けられています。
ビル清掃業務に従事するために、学歴、免許、資格などに特別なものは必要ありません。また、特に経験を問われるわけでもなく、年齢も、60歳前後を上限としていますが、必ずしも厳密なものではなく、だれでも入職しやすい仕事といってよいでしょう。ただ、健康であることと、清掃作業は共同で進めることが多いため協調性があり、整理整頓という仕事の性質上から、こまめな人が望まれます。 昭和57年にビルクリーニングは技能検定の対象職種になり、学科と実技による国家試験に合格すると、「ビルクリーニング技能士」の称号が与えられるようになりました。現在、就業している主な労働力は、他の仕事からの転職者、パートタイマー、学生アルバイト、定年退職者などですが、常用雇用を積極的に行う事業所も数多く存在します。