建築物や自動車、橋などを製造する上での材料となる鋼材を圧延する技術者のことをいいます。
超高層ビル、橋、船、車、電気製品など、鉄鋼製品は生活のすみずみにまで浸透しています。
さまざまな種類の鋼材を扱いますが、それらの鋼材を加熱して、圧延機械でそれらを引き伸ばし、加工します。目的に応じて圧延機を使い分けて作業を進めて行きます。
クライアントのオーダーに応じて、圧延した鋼材をさらに希望の長さに切断したり、溶接したり、メッキを施すなどの仕上げ処理をして行きます。
これらはすべてコンピュータで制御されて行いますが、熟練の圧延工のもとで製造された鋼材は品質が高く、多くの需要があるようです。
特別の免許・資格は必要ありませんが、仕事は機械操作が中心となり、目で見たり計器類からの情報で、即座にレバー、ペダル、ボタン類を操作し調整するための、正確な認知力と判断力、運動神経の機敏性が求められるほか、最低限の視力が求められます。
仕事に必要な機械操作を行うためには知識が必要であり、諸設備を正確・安全・スムーズに運転するための運転技能を身につける必要もあります。
知識・技能の習得は計画的な新人教育や訓練が構成されており、また配属職場における上司や先輩からの日常指導の中で十分に習得できる体制になっています。
圧延工の仕事は奥が深く習熟に時間がかかり、また技能が設備に密着したものが多いため、ローテーションの中で技能の幅を広げ、能力や経験に応じて、より高い技能を必要とするポジションへと昇給・昇進していきます。