この職業の特徴は、扱う部品のほとんどが0.02ミリ以内の許容誤差で作られている精密部品だということです。精密機械部品は、正確な組立技術によって、はじめてその性能を発揮することができるので、組立工は大変重要な役割を担っています。
高級機では2500点もの機械部品、ガラス部品、電気部品を組み合わせ、作業手順に従ってねじ締め、かしめ、接着、給油などの作業を行います。
最近では、従来の銀塩フィルムを使用するカメラに代わって、CCD、電子メモリなどの電子機構による露光・記録を行うデジタルカメラが中心です。
特に必要な資格や条件はありません。
ただし、カメラ組立工には、毎日予定された台数の組立を、決められた作業方法と手順で、正確にムラなく続けられる忍耐力は必要です。
昭和50年から開始された光学機器組立作業の技能検定や、ハンダ付け作業に関連する「鉛作業主者」有機溶剤の使用状態を管理する「有機溶剤作業主任者」などは、カメラ組立工に関連した資格といえるので、取得しておくと仕事に役立ちます。また、厚生労働省が実施している技能検定に「光学機器製造技能士(光学機器組立作業)」もあります。