紡績業、織物業の生産工場で働いている一般作業員には、大別して、製品の生産に携わる運転作業と、機械設備の整備、修理に携わる保全作業とがあります。この保全作業員を紡織保全工と呼んでいます。
主な作業内容は保全計画の立案、機械各部の検査および整備、各部の作動状況の点検および調整、安全施設や防火施設の点検、関連施設や機械の管理、受入検査、故障箇所の修復、機具・部品・用材の管理など多岐にわたります。
特別の条件や制限はありません。高校卒業程度の健康で勤勉な人ならだれでもなれますし、他の職業からの転職者も少なくありません。
機械を点検したり、調整したり、あるいは修理をしたりする仕事なので、計算や機械に興味のある人ほど望ましいでしょう。また、手腕の器用さや、紡績運転工や織布運転工を指導する立場にもあるので、説得力や教える能力も求められるといえるでしょう。