気象状況を正確に分析・判断する天気予報のプロフェッショナルです。
まず、データを収集から始まり、気象衛星や地上レーダーなどの観測機器から得られたデータを気象庁から受け取り、そのデータをコンピューターで解析し、それに自分の知識や経験で分析を加え、予報を出すことになります。予報を出す相手などによって、そのやり方は違ってきます。
気象会社であれば、クライアントの求める予報を出すための作業になり、イベント会社や一部の運送業などでは、短期的・局地的な予報が求められます。
航空機の離着陸や、イベント・アトラクションの開催などに気象情報は欠かせませんが、この場合、その地域の地理的な特性などを考慮する必要があります。
その他の企業などからは、降水量や気温によって商品の売れ行きは変わるため、品揃えから生産量の計画に至るまで、気象情報は意思決定の重要な要素となるため、中・長期の予報が求められることが多いようです。
このようなニーズに応えるためには、大気の状態や海水温の変化など、広範囲にわたった膨大な量のデータを集めて解析しなければなりません。
お天気キャスターなど放送業界においては、予報を人々にわかりやすく伝えるように、うまく文章を組み立てることも大切です。このように、同じ気象予報士であっても、その仕事は多岐にわたっているのです。
気象予報士試験に合格しなければなりません。
年齢、学歴、性別、国籍などの制限はなく誰でも受験できますが、気象予報技術の背景は広範囲にわたり、かなり専門的な知識を必要とすることから、「気象業務支援センター」では、独学ではなかなか理解しにくい基礎的事項の学習を支援するため、「最新気象技術講習会」を実施しています。開講場所は東京、大阪、福岡などです。地方の人を対象に通信教育コースもあります。
